ハンニバル・ライジング

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社会現象まで巻き起こした…

 

『羊たちの沈黙』

 

いい意味でも、悪い意味でも…
「羊たちの沈黙」主演の、ジョディ・フォスター。
「ハンニバル」では主演の、ジュリアン・ムーア。
2人の迫真の名演さえも、食ってしまった感が、たっぷりの、レクター博士の存在感。

 

次々とシリーズが公開されるや、大ヒット!!
DVDも発売するやヒット!!

 

正直…
最初の頃の印象は。

 

「ただ狂気的、猟奇的で怖いだけの、頭の良いオジサマ…」

 

その、オジサマが、何故…
「レクター博士」と呼ばれる迄に至ったのか。
…彼の、サクセスを含むストーリー展開。

 

彼の生い立ちと、子供時代に体験した、戦慄なトラウマが、見事な心象風景と共に、こちらの本編では、隅々まで描かれております。

 

映画史上に名を残す…

 

芸術的な殺人。
天才的精神医学博士。
ある意味、勧善懲悪。
残忍、残酷極まりない処罰。

 

 

 
【ざっと、あらすじ】
1952年のリトアニア、暖かく幸せに暮らしていた家族が、戦争によって引き裂かれ…
しかも両親は、レクター少年の目の前で、敵陣によって無惨な死。
命からがら残された、少年レクターと、まだ幼なすぎる妹の2人は、肩を寄せ合い細々と暮らす中…

 

血、涙、情すら無い、同国の軍人「たち」によって、妹が…

 

その、忘れたく、封印してきた過去が、ふとしたキッカケで、彼に蘇ってきた時…

 

彼の心の中に棲む…
「魔性と魔物」
…が、目覚めるのです。

 

レクター博士の復讐劇が、映像化では、ギリギリの禁忌の中、妹の命を奪った上、戦後、のうのうと恵まれた生活をしている輩達に向けて、衝撃的な始まりを開始。

 

その残忍な戒めの内容は、さて置き。
観ている、こちら側も…

 

「レクター博士!!もっとやれ!!成敗してやるのよ!!されて当たり前の奴等だものっ!!」

 

…と、サイコ・サスペンスにしては、タイプが全く違い、独特の、恐怖や奇怪さ、更には後味の悪さを、ほぼ感じず…
『愛する者を手にかけた輩達への、当然の報い…目には目を!!歯には歯を!!』
…私から観たら、スッキリとした作品。

 

まだ…
『羊たちの沈黙』
『ハンニバル』
を、御覧になられていない方達には、一番最初に、こちらの作品…

 

『ハンニバル・ライジング』

 

…を、先に御覧頂いた方が、羊たち…ハンニバル…を納得し、観てもらう事が、出来ると思うわ。

 

 

 

 

 

ちなみに、ひとつだけ私から言わせて頂ければ…
「若かりし、レクター博士役の俳優・ギャスパー・ウリエルは、彫刻の様な、絶世の美男すぎやしないか!?現在のレクター博士のルックスの面影が、全く無いし、似ても似つかないんですけれど…」

 

…位かぴら?(笑)

 
2006年作品。
問答無用の百点。
p(^-^)q