P.S.アイ・ラブ・ユー

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お酒を飲みながら、友人や仲間らと話を弾ませる時に、私は映画の話をするのが結構、好きなのね。

 

「今まで観た映画で、良かったものは、なぁに?」
…この質問から、スタートよ。
(^-^)b

 

特に、2〜30代の、私より若い世代の男子、女子と飲んでいる時こそ、そういう話題になる事が多いの。

 

若い世代の人が、何に感動したり、何に飢えて欲していたり、何に反発していたり、何に関心があるのか?

 

好きな映画のタイトルの羅列や内容によって、その若さの中で生きる彼らの、性格や感情、本心、趣味嗜好まで、簡単に見てとれる様な「気」がするから話していて楽しいの。
(↑サグリって訳じゃ無いけれど(笑)私もオバン(オジン)になったものだわよ(爆))
(^m^ゞ

 

勧められる作品の数々は…
「へぇ〜!ほぉ〜!成程!」
…と、きちんとメモ、ちゃあんとチェック(鑑賞)する様にしている釜よ。

 
『トオルさん、是非「P.S. I Love You」を、観て下さいっ!!俺と彼女、泣いたっす!!』

 
↑23歳の男子←見た目はコワモテ『アンタ、任侠もの映画が好きなんじゃないの?』みたいな人が、感動感涙した作品を私に推薦…
↑人は見た目じゃ無いわよ〜(笑)

 

ストーリーを軽く聞いてみたら…

 

「愛する夫の死を受け入れられず、自暴自棄になりつつある妻の元に、何と、亡くなった夫から10通の消印の無い手紙(メッセージ)が届く、素敵な話なんですよ…」

 

↑私は、あっさりサッパリと言われたストーリーに…
感じたままの言葉、返事を。

 

『ねえ、そういう事をされると、重たすぎて、逆に残された妻は余計、吹っ切れずに立ち直れないストーリーじゃないの〜!?暗くない?観て大丈夫っ!?』

 

ごめんなさいm(__)m
観てみたら、全く違いました。

 
【妻の「そういう事(自暴自棄)になるであろう」性格までも知り尽くしながら、亡くなっていく夫が、自分が、この世から居なくなっても、彼女がこの先、生きる喜び、幸せを見いだし歩いて行って欲しい。という…死しても、やらなければいけない願いを込めた確信愛の行為】

 

観ていて、涙がこぼれてしまいながらも、笑い、また涙しながらも、微笑ましく、更に泣けてしまうストーリーに驚きよ。

 

若い人との会話。
感性や意見は、ホント大切だし勉強になるわ。

 

経験は、多少豊富だけど保守的になっている頭でっかちな大人(私)よりも、生きる知恵を絞り出せハングリーさ、エネルギーが満々…

 

映画に関しての話も、若者らしくデートで新作を、いち早く映画館で観ているだけに、あおりまくる前評判の告知とは関係無く「良作だった」「駄作だった」との感想、作品を即、教えてもらえます。

 

主演の二人は…
オスカー名女優の、ヒラリー・スワンク(大好き)

 

そして、世の女性たち七割は完全に虜にしてしまえる(?)程の魅力男優、ジェラルド・バトラー。

 

私としては、母親役のキャシー・ベイツが、物語の良し悪しを左右出来た本軸。っつ〜か、素晴らしさ100%の名演技。
↑若い方たちは「ミザリー」「フライド・グリーン・トマト」の、恐るべき両極端なハマリ役(大傑作)を、ご存じかしら?
本作での彼女の役柄(押さえながらも一本芯の通った凄技好演)に、又もや、あたしゃ完全ノック・アウトされたクチよ。

 

年齢や連れ添った年月は勿論、関係無いけれど…
「愛し合いながら」死別してしまう若い夫婦って、かなり想像を越える絶望感だと思うわ。

 

時が解決しない場合もあるのよ。

 

…という先入観の中で観ながらも、脚本、監督、演者、最高のスタッフらの渾身さで「それ」を、いとも簡単に昇華させる事が出来た傑作品。

 

 

 

2007年作品。
91点←観る価値あり。
(*^^*)